【学長からのメッセージ2024.7】「かみさまは どこに いるのかなあ?」(のつづき)」
星美学園短期大学 学長 阿部健一
「かみさまは どこに いるのかなあ?」(のつづき)
前回、しょうちゃんのおじいちゃんは、しょうちゃんに、「かみさまは、しょうちゃんの心の中に、いっしょにいてくれる」と話しました。
おじいちゃんなりに、そのことを、もう少し考えてみました。
ひとつは、「かみさまは、心の中にいっしょにいてくれる」といっても、一人ひとりの心の中に、別個に居られるわけではないということです。(当たり前ですね。)
かみさまは、一人ひとりの心の中に居られながら、同時に一人ひとりを超えて居られます。逆に言えば、一人ひとりを超えて居られるかみさまが、私たち一人ひとりの心の中にも、居てくださるということです。
そういう意味で、心の中にかみさまが居られる人たちは、みな、かみさまによって“1つの人たち”です。
もう1つ考えたことは、「かみさまは、私たちの心の中にいっしょにいてくれる」というときの「私たちの心」です。
「私たちの心」というと、まず「心の世界」と言えるような「心」が思い浮かびます。その「心の世界」のような「心」の中に、かみさまが居られ、私たちは、そこに居られるかみさまに向かって、いつでも、どこでも、どんなことでも、祈り、願い、語りかけることができます。
もう1つ、私たちのことばや行いを産み出す(源となる)『心』があります。「心根がやさしい」とか「心が卑しい」とか「心がまっすぐだ」などというときの『心』、つまり、その人の日頃の行いを産み出す元となっている『心』です。この『心』は、私たちがどう生きるかに関わるとても大切な『心』です。この『心』の中に、かみさまがいてくださることは、なんと心強いことでしょうか。
私たちは、それに応えて、次のように祈りたいと思います。
「私の言葉や行いを通して、あなたの愛が表されますように」
「私の言葉と行いが、いつも、愛からのものでありますように」
追記:8月は、暑さのため、「学長メッセージ」をお休みします。
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