今回の学長メッセージは、学長メッセージ特別編として、7月14日(月)に行われた「学長講話」の内容をまとめましたので、ぜひご一読ください。
「自分本位から抜け出る」
みなさんは、イエス・キリストが「御父」と呼んだ神様を見たことがありますか? ないですよね。私もありません。
聖書の中にも、「いまだかつて、神を見た者はありません。」と書いてあります。(ヨハネ第一の手紙、4章12節)
でも、見たいですよね。
イエス様の弟子たちも同じで、フィリポという弟子が、イエス様に、「私たちに、あなたが御父と呼ぶ神様を見せてください。そうして下されば、わたしたちは満足します。」とお願いする場面があります。(ヨハネ福音書14章8節)
それに対して、イエス様は、およそ次のように答えています。
「こんなに長い間、あなた方と一緒にいるのに、まだ私がわかっていないのか。私を見た者は、御父を見たのだ。なぜ、『わたしたちに御父をお見せください』というのか。私が御父のうちにおり、御父が私のうちにおられることをあなた方は信じないのか。わたしがあなた方に話していることは、私が自分勝手に話しているのではなく、私のうちにおられる御父が、ご自分の業を行っておられるのだ。」(ヨハネ福音書14章9~10節)
つまり、イエス様は、ご自分の言葉や行いは、神様の業を表しているとおっしゃるのです。
イエス様は、たとえば、どのような言葉を語ったのでしょうか?
「あなたを訴えて下着を取ろうとする者には、上着をも取らせなさい」(マタイ福音書5章40節)
「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」(マタイ福音書5章44節)
「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」(マタイ福音書5章39節)
「友のために命を捨てること、これ以上の愛はありません」(ヨハネ福音書15章13節)
みなさんは、いかがでしょうか。
イエス様は、神様の言葉を語っていると思いますか。
イエス様の「私が自分勝手に話しているのではなく、私のうちにおられる御父が、ご自分の業を行っておられるのだ」という言葉を信じる人は、当然、そう思うと答えるのではないかと思います。
ところが、中には、「イエス様がそう言ってるからそうだ」ではなく、自分で福音書を読んで、これはたしかに、人間の言葉ではなく神様の言葉だと確信してしまう、ちょっと変わった人もいます。私も、そのうちの1人でした。
みなさんと同じくらいの歳に、福音書を読んで、イエス様の語る言葉は、神様にしか語れない言葉だ、人間には無理だ・・・そう確信してしまったのです。
しかし、それと同時に、人間が、イエス様の(ということは、神様の)言葉を実行するのは簡単ではないとも感じました。つまり、実行するには、人間には、何かが足りないのです。何かが足りなくて、実行が難しいのです。
その足りないものとは何か? それは、愛です。
人間が愛に満たされたとき初めて、人間でも、イエス様の語る言葉に自分を近づけることができるのだと思います。
では、その人間に足りないその愛は、どこから人間の内にやってくるのでしょうか?
それは、他ならぬ神様からです。
つまり、神様は、人間に実行困難な言葉だけ与えて、それで終わりではなく、人間がその言葉を実行できるよう、私たちに、愛を注いでくださっているのです。
では、神様の愛をいただくために、私たちはどうしたらよいのでしょうか。
それは、「自分本位」から抜け出すことです。
マザー・テレサは、「与えるためには、自分本位から抜け出さなくてはなりません。」と語っています。
私たちが「自分本位」から抜け出したとき、神様の愛が私たちの内に注がれ、人間にも、与えること(愛の行い)が可能になるということです。
私たち人間は、臆病なために、どうしても「自分本位(自分大事)」になりがちです。「自分本位」から抜け出るために、少し立ち止まって、自分の中の「自分本位」をさがしてみるのもよいかもしれません。
星美学園短期大学 学長メッセージ
2025年7月14日(月)専攻科幼児保育専攻「幼児保育キャリア演習Ⅲ」の授業で、乳児院・特別支援学校で働く卒業生をお招きして懇談会が開かれました。
埼玉県立「上尾特別支援学校」勤務 H.A先生
「ボランティア活動を通して自分をアピールしようと決めて、積極的に行動したことが、結果的に良いご縁につながりました」とリアルな体験談は、学生たちにとって今後のキャリアを考えるうえで貴重なヒントをいただきました。
最後に「これから就活を迎える皆さんの“あせり”や“不安”、とてもよくわかります。ですが、目標とする場所を見定め、自分から動き出すことが大切です。ボランティア活動は、学びにもなり、情報も得られます。ぜひ活用してください」と、力強いメッセージをいただきました。
埼玉県立「秩父特別支援学校」勤務 Y.R先生
「気になる特別支援学校のホームページを見ておくとよいです」学校ごとの教育方針や活動の様子を知ることで、「自分が働くイメージが湧く」のでお薦めします。
教員として働く魅力については、「長期休暇がしっかり取れるので、自分の時間を大切にできる。休暇を励みに仕事を頑張れる」と前向きな一面もお話しくださいました。
卒業生からの具体的なアドバイスや体験談は、学生たちの今後の進路選択に大いに役立つ貴重お話しをしてくださいました。
東京都立「大塚ろう学校」勤務 K.H先生
在学中の「さくらんぼ教室」でのアルバイトや、星槎大学での小学校教諭免許取得の学びについて詳しくお話して下さいました。
教職の現場については、さまざまな課題がある現実にも触れつつ、次のような力強いメッセージを学生たちに届けてくれました。
「働き方」は、自分次第で変えることができます大切なのは、①今の自分にできると、②今の自分にはまだ難しいことこの2つを自分でしっかり理解していることが大切です。今の自分にできることを精一杯がんがれば、周囲はきちんと評価してくれます。
学生たちは、厳しい現実の中でも前向きに歩み続ける卒業生の言葉に、大きな勇気をいただきました。
社会福祉法人「聖オディリアホーム乳児院」勤務 I.Y先生
子どもの人生に大きく関わる重要な支援の仕事として、保護者と子どもの思いを丁寧に受け止め、里親家庭へつなぐ役割を担っています。里親さんから、子どもの成長の様子が届いたときには「やってよかった」と心から感じるそうです。
一方で、乳幼児は自分の気持ちを言葉で伝えることが難しく、職員が代弁者となって支援を選択していく必要があります。その際、支援が一方的な大人の思いになっていないか常に自問することが、大きな葛藤であり難しさでもあると話してくださいました。
子ども一人ひとりの思いを尊重しながら支援を続けるI.Y先生の姿勢は、福祉の現場で働く意義と責任の重さをあらためて感じさせてくれました。
学生の声
◯どこに就職するかに関わらず、見学やボランティアはとても重要だと感じました。乳児院では、様々な職員の方がいて、子どものために多くの工夫がされていることを知りました。
◯特別支援に興味があります。実習は大変でしたが、先生方が元気に明るく働いていた姿が印象的でした。子どもたちを大切に思うだけでなく、大人の考えや個性を尊重しながら学び続けている先輩方を見て、とても素敵だと思いました。私も自分らしさを活かせる仕事を見つけて、楽しく働きたいと思います。
◯特別支援学校にも興味があったため、お話を聞いてイメージを広げることができました。児童相談所、乳児院、里親制度など、気になる施設についても知ることができて良かった思います。まずは何をすべきか考え、見学やボランティアに参加してみようと思います。
◯特別支援学校で働きたいと考えているので、学生のうちにできることや一日の流れ、福利厚生について具体的な話を聞けたことで、今度の行動が明確になりました。また、意欲的に動く力が求められていることも分かり、ボランティアに参加しようと思いました。
◯乳児院では、「家庭的養護」とは何か、養育の形には何があるかを丁寧に説明していたき、乳児院が何を大切にしているのか知ることができました。
4週にわたり開催されたOG懇談会では、資格を活かして多様な現場で活躍する卒業生の皆さんをお迎えしました。そのキラキラと輝く姿は、学生たちの目にとてもまぶしく、美しく映ったことでしょう。
卒業生の皆さんからは、保育や福祉の現場で子どもたちとどのように関わっているか、現場での実践ややりがい、そして大変さについても丁寧にお話しいただきました。学生たちはその一つひとつの言葉に耳を傾け、多くの気づきと学びを得る貴重な機会となりました。
子ども一人ひとりと真剣に向き合い、愛情と専門性をもって日々奮闘する卒業生の姿は、これから保育・福祉の道を志す学生たちにとって、大きな刺激であり、確かな励みとなったことでしょう。
卒業生の皆さま、ご協力いただきありがとうございました。
今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の取得を目指す
星美(せいび)学園短期大学
SEIBI Gakuen College
幼児保育学科
専攻科幼児保育専攻
2025年7月30日(水)~9月18日(木)の事務窓口取扱時間は、下記のとおりです。
詳細は、短大HP 開校日カレンダーからご確認ください。
なお、8月9日(土)~8月17日(日):一斉休業日、
夏期休業期間中の土日、および祝祭日の窓口業務は行いません。
--------------------------
夏期休業期間中の事務窓口取扱時間
7月30日(水)~9月18日(木)
月~金・・・8:50~15:00
--------------------------
9月19日(金)より、通常どおりの 8:50~17:00となります。
〔更新日 2025年7月16日〕
星美学園短期大学
TEL 03-3906-0056 (代)
2025年度 前期の「学長講話・全体修礼」を7月14日 (月) に306教室で行いました。
司会の井出麻里子先生
演奏 町田治先生
「星美学園短期大学歌」他、聖歌2曲「大波のように」、「シャローム」を歌いました。
宗教委員の学生による聖書朗読
(ヨハネの手紙Ⅰ 4章7-12節)使徒ヨハネの手紙
学長 阿部健一先生の講話
学生たちはメモを取りながら、学長先生のお話に耳を傾けました。
次に代表(宗教委員)の学生たちが「共同祈願」というかたちで祈りを唱えました。
前期を無事終えることができたことに感謝しお祈りしました。
もうすぐ前期試験、そして夏休みです。
幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の取得を目指す
星美学園短期大学 SEIBI Gakuen College
幼児保育学科
専攻科幼児保育専攻
保育・教育特別セミナー2025について、ご連絡を申し上げます。
7月10日までに第1部オンデマンド受講に関する受講料ご納入を確認ができた方へ、視聴ご案内メールを、7月9日午前9時20分までに送信を完了いたしました。
受講生の皆様におかれましては、メール受信のご確認をお願いいたします。
メールが届いていない場合には、恐れ入りますが、ご利用のメールアプリ・メールソフトにて「迷惑メール」に分類されていないかご確認をいただきたくお願い申し上げます。
また、ご不明点などがございましたら、7月18日(金)までに公開講座センターへお問い合わせをいただきますようお願いいたします。
更新:2025年7月11日 午前9時30分
<セミナーお問い合わせ先>
幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の取得を目指す短大
星美学園短期大学 SEIBI Gakuen College
日伊総合研究所 公開講座センター
TEL:03-3906-0056(代)
※「公開講座の保育・教育特別セミナーについて」とお伝えください。
2025年7月7日(月)専攻科幼児保育専攻「幼児保育キャリア演習Ⅲ」の授業で、保育園で働く卒業生をお招きして懇談会が開かれました。
株式会社日本保育サービス「アスク芝公園保育園」勤務 園長S.K先生
卒業後、複数の保育園で経験を積みながらキャリアを重ね、現在は園長としてご活躍中です。
「愛着を育む保育」や「子どもの“やってみたい”を支える関わり」について、現場での豊富な経験をもとにお話ししていただきました。
園長として、子どもも職員も“生活が充実する”ような保育を目指し、日々バランスを取りながら実践されている様子を伺うことができました。
保育者としての確かな歩みと、園長としての責任とやりがいが伝わる、力強く温かなお話しでした。
社会福祉法人厚生館福祉会「厚生館愛児園」勤務 M.C先生
入職当初は、子どもの名前を覚えることから始まり、保護者の顔がなかなか一致せずに声をかけ間違えてしまうことも・・・子どものトラブル対応や報告の仕方、日々の保育の工夫など、戸惑うことばかりだったと当時を振り返ってお話してくださいました。
それでも、子どもたちの笑顔に励まされ、日々の関わりの中で少しずつ自信をつけ、子どもと共に成長してきた5年間「子どもの成長を間近に感じられることが、何よりのやりがいです」と語るその表情から、保育への情熱が伝わってきました。
社会福祉法人清香会「西原りとるぱんぷきんず」勤務 H.M先生
数ある保育園の中から今の園を選んだ理由について、「園見学の時の印象がとても大きかった」と・・・外観や内装の美しさ、保護者と子どもたちの個性を大切にしている雰囲気、そして何より、職員の方が立ち止まって丁寧にあいさつをしてくれたことに感動したそうです。
「ここで働きたい」という思いが、自然と芽生えたと話してくれました。
保育士になって良かったと思うことは、0歳児クラスを担当したときのこと。最初は顔を見るだけで泣かれてしまいましたが、あきらめずに関わり続けるうちに、心を開いてくれるようになり、泣きながら後追いしてくれるようになっていました
子ども一人ひとりとの関係性を大切にしながら、日々向き合っている姿が伝わってくる、心温まるお話でした。
社会福祉法人まあれ愛恵会「常盤たいよう保育園」H.R先生「南与野たいよう保育園」N.K先生
担任としてさまざまな経験を積まれ、今年度から主任として勤務されています。子どもたち、そして先生たちのことを第一に考えながら、保育全体を支える立場として日々奮闘されている様子を伺うことができました。
やりがいとしてお話しされたのは、0歳児の頃から関わってきた子どもを、5歳で卒園児として送り出す瞬間。長い時間をともに過ごしてきた分、子どもの成長を実感できる喜びはひとしおですとお話してくださいました。
また、園内研修として行われている「70項目・各10分間のオンライン研修」も紹介されました。隙間時間に学べる内容が充実しており、日々の保育に役立っているとのこと。常に学び続ける姿勢が、より良い保育につながっていることが伝わってきました。
学生の声
◯どの園も、先生方の働き方や子どもの「やりたい」という気持ちを大切にしていることが伝わってきました。
◯子どもたちの経験を増やすために、多くの行事が行われていて、とても魅力的だと感じました。行事が豊富だからこそ、子どもも先生も楽しく、モチベーションをもって日々を過ごせているのだと思います。私も、職員同士が話しやすい雰囲気の中で働きたいと感じました。
◯なぜその園で働いているのか、仕事のやりがいについて直接聞けたことで、「働く」ということへの具体的なイメージが湧きました。保育士という職業が、自分の就職の選択肢の一つとして現実的に感じられました。
◯先輩方のお話を伺い、保育士という仕事がとても素敵だと感じました。自分の得意なことを伸ばし、苦手なことは助け合いながら協力していく職員同士の姿に惹かれました。そして何より、子どもの笑顔を大切にしている点に共感しました。
◯保育を行う上での環境や、働く上での園の制度について知ることができ、自分が大切にしたいことと園の特徴を照らし合わせながら、自分に合った園を見つけたいと思いました。
◯園によって教育方針や特色が異なっていて、とても学びが深まりました。特に、2つ目の園では昼食がビュッフェスタイルで提供されており、保育室も非常に整っていて印象に残りました。保育の内容や目標が自分に合っている園を探していきたいです。
◯環境や保育形態、休日の制度などにも園ごとの特色があり、それぞれに良さがあることを知りました。これを機に、自分が何を重視して働きたいのかを改めて考えていきたいと思います。
◯「お給料」だけで判断するのではなく、園の雰囲気や保育士さんの様子、環境などをしっかり見て、自分が働きたいと思える園を選ぶことの大切さを実感しました。
幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の取得を目指す
星美(せいび)学園短期大学
SEIBI Gakuen College
幼児保育学科
専攻科幼児保育専攻
独立行政法人日本学生支援機構による、災害被害を受けた学生等への支援策について情報が公開されています。
災害救助法適用地域の詳細は、独立行政法人日本学生支援機構によるWebサイトなどでご確認ください(適用地域は随時更新されます)。
独立行政法人日本学生支援機構Webサイト
【トカラ列島近海を震源とする地震による災害により被害を受けた学生等への支援策について】
https://www.jasso.go.jp/about/press/1214197_2581.html
【主な支援策】
1.災害救助法適用地域の世帯の学生等に対する給付奨学金の家計急変採用、貸与奨学金の緊急採用・応急採用
2.奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予の願出
3.居住する住宅に半壊以上等の被害を受けた学生等への支援金(10万円)(JASSO災害支援金)
(申請には、「罹災証明書」もしくは「自治体に発行手続きをしたときの申請書類のコピー」が必要です)
図書館は 7月30日(水)~9月18日(木)まで夏期休業期間といたします
休業期間中の開館は、次の通りです。
開館日 : (開館日カレンダーを参照)
時間 : 9:00~14:50
なお、夏期休館にともない、学生を対象に特別長期貸出を行います。
期間 : 7月15日(火)~7月29日(火)
貸出冊数 : 8冊
返却日 : 9月19日(金)
2025年7月7日(月)、お昼休みを利用し、学生交流レクリエーションが行われました。
専攻科生を中心に幼児保育学科2年生も一緒に、室内で楽しめるレクリエーションとして「カラオケ大会」が催され、参加した学生たちは大変盛り上がっていました。ペンライトを持参してきてくれた学生もいました
さすが、幼児保育学科の学生たち、みんなとっても歌が上手でした。
最後は利用者全員が楽しめるような歌を選曲し、大変盛り上がっていました。
星美学園短期大学 学生部