専攻科生対象:OG懇談会④ 乳児院/特別支援学校
2025年7月14日(月)専攻科幼児保育専攻「幼児保育キャリア演習Ⅲ」の授業で、乳児院・特別支援学校で働く卒業生をお招きして懇談会が開かれました。
埼玉県立「上尾特別支援学校」勤務 H.A先生
「ボランティア活動を通して自分をアピールしようと決めて、積極的に行動したことが、結果的に良いご縁につながりました」とリアルな体験談は、学生たちにとって今後のキャリアを考えるうえで貴重なヒントをいただきました。
最後に「これから就活を迎える皆さんの“あせり”や“不安”、とてもよくわかります。ですが、目標とする場所を見定め、自分から動き出すことが大切です。ボランティア活動は、学びにもなり、情報も得られます。ぜひ活用してください」と、力強いメッセージをいただきました。
埼玉県立「秩父特別支援学校」勤務 Y.R先生
「気になる特別支援学校のホームページを見ておくとよいです」学校ごとの教育方針や活動の様子を知ることで、「自分が働くイメージが湧く」のでお薦めします。
教員として働く魅力については、「長期休暇がしっかり取れるので、自分の時間を大切にできる。休暇を励みに仕事を頑張れる」と前向きな一面もお話しくださいました。
卒業生からの具体的なアドバイスや体験談は、学生たちの今後の進路選択に大いに役立つ貴重お話しをしてくださいました。
東京都立「大塚ろう学校」勤務 K.H先生
在学中の「さくらんぼ教室」でのアルバイトや、星槎大学での小学校教諭免許取得の学びについて詳しくお話して下さいました。
教職の現場については、さまざまな課題がある現実にも触れつつ、次のような力強いメッセージを学生たちに届けてくれました。
「働き方」は、自分次第で変えることができます大切なのは、①今の自分にできると、②今の自分にはまだ難しいことこの2つを自分でしっかり理解していることが大切です。今の自分にできることを精一杯がんがれば、周囲はきちんと評価してくれます。
学生たちは、厳しい現実の中でも前向きに歩み続ける卒業生の言葉に、大きな勇気をいただきました。
社会福祉法人「聖オディリアホーム乳児院」勤務 I.Y先生
子どもの人生に大きく関わる重要な支援の仕事として、保護者と子どもの思いを丁寧に受け止め、里親家庭へつなぐ役割を担っています。里親さんから、子どもの成長の様子が届いたときには「やってよかった」と心から感じるそうです。
一方で、乳幼児は自分の気持ちを言葉で伝えることが難しく、職員が代弁者となって支援を選択していく必要があります。その際、支援が一方的な大人の思いになっていないか常に自問することが、大きな葛藤であり難しさでもあると話してくださいました。
子ども一人ひとりの思いを尊重しながら支援を続けるI.Y先生の姿勢は、福祉の現場で働く意義と責任の重さをあらためて感じさせてくれました。
学生の声
◯どこに就職するかに関わらず、見学やボランティアはとても重要だと感じました。乳児院では、様々な職員の方がいて、子どものために多くの工夫がされていることを知りました。
◯特別支援に興味があります。実習は大変でしたが、先生方が元気に明るく働いていた姿が印象的でした。子どもたちを大切に思うだけでなく、大人の考えや個性を尊重しながら学び続けている先輩方を見て、とても素敵だと思いました。私も自分らしさを活かせる仕事を見つけて、楽しく働きたいと思います。
◯特別支援学校にも興味があったため、お話を聞いてイメージを広げることができました。児童相談所、乳児院、里親制度など、気になる施設についても知ることができて良かった思います。まずは何をすべきか考え、見学やボランティアに参加してみようと思います。
◯特別支援学校で働きたいと考えているので、学生のうちにできることや一日の流れ、福利厚生について具体的な話を聞けたことで、今度の行動が明確になりました。また、意欲的に動く力が求められていることも分かり、ボランティアに参加しようと思いました。
◯乳児院では、「家庭的養護」とは何か、養育の形には何があるかを丁寧に説明していたき、乳児院が何を大切にしているのか知ることができました。
OG懇談会を終えて〈キャリアセンター〉
4週にわたり開催されたOG懇談会では、資格を活かして多様な現場で活躍する卒業生の皆さんをお迎えしました。そのキラキラと輝く姿は、学生たちの目にとてもまぶしく、美しく映ったことでしょう。
卒業生の皆さんからは、保育や福祉の現場で子どもたちとどのように関わっているか、現場での実践ややりがい、そして大変さについても丁寧にお話しいただきました。学生たちはその一つひとつの言葉に耳を傾け、多くの気づきと学びを得る貴重な機会となりました。
子ども一人ひとりと真剣に向き合い、愛情と専門性をもって日々奮闘する卒業生の姿は、これから保育・福祉の道を志す学生たちにとって、大きな刺激であり、確かな励みとなったことでしょう。
卒業生の皆さま、ご協力いただきありがとうございました。
今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
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星美(せいび)学園短期大学
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