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2017年7月25日 (火)

太田研先生が、日本カトリック短期大学学術研究奨励賞を受賞されました!

 本学幼児保育学科専任講師の太田研先生のご研究が、独創的かつ高い学術的水準であることが認められ、日本カトリック短期大学連盟より、学術研究奨励賞が授与されました。
 太田先生は、「発達心理学」、「障害者教育総論(知・肢・病)」、「教育相談基礎論」などの授業を担当されています。

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 また、この度の受賞にあたり、『ラ・ボーチェ』第46号に掲載された文章を、次に転載させていただきます。


日本カトリック短期大学学術研究奨励賞受賞
幼児保育学科専任講師 太田 研

 このたびは、栄誉ある賞を賜り、誠に光栄に存じます。受賞にあたり、本研究にご参加いただいたお子様と保護者様、ご協力くださった研究スタッフ、ご指導賜りました先生方、ご支援くださった短大教職員の皆様に改めてお礼申し上げます。
 本賞は、「軽度知的障害のある生徒の作業遂行に及ぼす公的目標設定と私的目標設定の影響」という研究成果に対していただきました。私は、知的障害や発達障害のある児童生徒の自律を促す教育プログラムの開発を研究課題としています。児童生徒が、自ら目標を立て、目標に向かって行動し、その振る舞いを振り返り、自分の成長に喜びを感じるための諸条件を明らかにし、教育実践に役立てたいと思っています。本研究の意義は、児童生徒が自ら評価可能な目標を設定することで作業への取り組みが変容すること、他者が周囲にいる状況では目標を低く見積もる可能性があることの2点を明らかにしたことだと思います。教育では、挑戦と成功体験が大切だと言われます。児童生徒の中には、まずは挑戦よりも成功体験の蓄積が必要な児童生徒がいます。今後、他者とも挑戦心を共有できるように成長をとげる過程を明らかにしたいと考えています。
 今回の受賞を励みに、研究活動に一層の精進を重ねてまいる所存です。今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の取得を目指す
星美学園短期大学 SEIBI Gakuen College
幼児保育学科   専攻科幼児保育専攻