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2019年4月 2日 (火)

【図書館】展示企画2019年度 第1回

タイトル:なぜ?どうして?は学びの第一歩

期間:2019年4月~7月

担当:星美学園短期大学専任講師 大井 美緒

A 

3歳~5歳くらいの子ども達は「なぜ?どうして?」がいっぱいです。日常生活の中で子どもたちは「見たもの」「聞いたこと」に多くの疑問を抱き、「なぜ?どうして?」と大人が簡単には答えられないような質問を次から次へと投げかけてくることが少なくありません。大人は困ってしまうかもしれませんが、これは子どもの好奇心の表れで探究心にも繋がる姿なのです。

「信号はどうして青、黄色、赤なの?」「携帯電話で話ができるのはなぜ?」そう言われると「確かに!!」と思いませんか?少なくとも私はそう思った一人です。つまり、私たちは日常にあるあらゆることに関して、何気なく理解しているつもりになっているだけで実はよくわかっていないことは多々あるのです。

 さて、上記のような質問を子ども達にされたらあなたはどう答えますか?

 答えがわかっていていれば、その答えを教えてあげる方法ありますが、すぐに答えを教えるのではなく、「一緒に考える」という方法もあります。答えがわからない時は「何でだろうね。どうしたらわかるかな」と一緒に調べたり、「先生調べておくね。○○ちゃんもお家の人に聞いたり調べたりしてみてね」と提案してみたりするのも一つの方法です。大事なことは、大人がすぐにきちんと答えられるかどうかではなく、子どもが疑問に思ったことを肯定的に受け止めるということです。そして、一緒にその疑問に向き合うことです。

 ところで皆さんは最近「なぜ?どうして?」と感じたことありますか?そして、そのこといついて調べたり誰かに聞いたり、納得がいくまで取り組みましたか?大人になるにつれて、疑問を抱くことが少なくなり、あらゆる事象について「そういうもの」や「当たり前」などと捉えてしまいがちです。疑問に思ったとしても「面倒だしまぁいいか」と消化してしまうことも多いのではないでしょうか?疑問を抱くことは、恥ずかしいことではなく、子どもと同様好奇心の表れであります。「なぜ?どうして?」は年齢問わず学びの第一歩です。まずは、これまで当たり前と捉えてきたことについて「なぜ?どうして?」の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

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参考文献

『楽しく遊ぶ学ぶ ふしぎの図鑑』白數 哲久 監修 2011年 小学館

『チコちゃんに叱られる』NHK「チコちゃんに叱られる!」制作班 編 2019年 小学館

『チコちゃんに叱られる なぜ、ひととわかれるときにてをふるの?』

海老克哉・文 オオシカケンイチ・絵 2019年 文溪堂