【学長からのメッセージ2022.4】幸せを感じるときは、どんなとき
星美学園短期大学 学長 阿部健一
少し前の話ですが、「幸せを感じるときは、どんなときですか?」という質問を受けました。一瞬答えに窮しましたが、自然に出てきた答えは、「問題が解決したときです。」でした。自分ながら、「なんという消極的な幸せだろうと」と思ってしまいました。これでは、まるで、押し寄せる問題の波間にアップアップし、何とか、波と波の間に息継ぎができたときが「幸せ」と言っているようなものではありませんか。
子どもの頃は、違ってました。日常が、一点の曇りもなく、ただ「幸せ」でした。夜、寝るときは、早く明日にならないかなと、わくわくしていました。
大人は悲しいです。そうはいきません。日常が「問題」です。「問題の波間で息継ぎができたときが幸せ」となってしまうのも、やむを得ないと思いますし、大人の幸せとは、そういう幸せでよいのではないかと思います。
しかし、もし、解決は無理という問題にぶつかったら、どうしましょうか?
「解決できた幸せ」は、不可能です。
私も、何回か、そのような問題にぶつかりました。
私の場合は、神様に委ねることにしています。
「これは、私には無理ですので、神様にお任せします。そのかわり、あなたが出した答えを、無条件に受け入れます。」
このやり方で、不思議なことに、自分の力では無理と思われた問題が、意外にも、あっけなく解決していきました。
「天におられるあなた方の父が、ご自分に求める者に、善いものを与えてくださらないことがあるだろうか。」(マタイによる福音7・11)
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