【学長からのメッセージ2023.12】そら が そこに あること
星美学園短期大学 学長 阿部健一
「たいせつなこと」という絵本があります。(マーガレット・ワイズ・ブラウン作 レナード・ワイスガード絵 フレーベル館)1949(昭和24)年に出版され、読み継がれている絵本です。
その中に次の一節があります。
「そらに とって たいせつなのは いつも そこに あると いうこと」
空ほど、いつも、私たちと共に在るものはありません。
人が生まれたときから死ぬときまで、どこに居ても、共に在るのですから。
と言うか、空は、私が生まれる前から、そして私が死んだ後も、ずーっと在り続けるのですから。
もしかして、空は、私が、今、ここに、こうして私として、たしかに在るという、「自己存在」の意識を繋ぎ止めてくれるアンカーのようなものなのかな・・・とも思います。
私は、よく空を見上げます。空は、ただ上を見るだけで、いつも、そこに居てくれます。
思い煩いで心が煮詰まったとき、空を見上げると、なんだか、そんな思い煩いが、ちっぽけなこと、取るに足りないことに思えてきます。空の無限性、永遠性が、きっと、私にそのことを教えてくれるのでしょう。
もしかして、空は、神様に似ているのかな・・・とも思います。
私が見る幸せな“夢”は、窓から空が見えるベッドの上で死ぬことです。
レースのカーテンを優しく押して訪れる“風”に包まれて、「幸せそうな顔、してるね」という周りのささやき声を聞きながら・・・そんな夢です。
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