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2010年度 第3回 図書館ミニ展示のお知らせ
タイトル:円と正方形 日伊総合研究所・装丁デザイン制作ノート
企画担当:永井ムツ雄(人間文化学科 教授)
展示期間:10月~12月
展示場所:図書館内展示ケース
2005年2月、星美学園短期大学日伊総合研究所報の装丁デザインを所長のSr.小島から承った。
デザインにあたり、表1では日伊の象徴と二国の文化をイメージで比較した。丸いものと四角いものの対比で赤の円弧で日本を表現し、イタリアの国旗の直線と、red(rosso)とgreen(verde)の2色の要素を画面が固くならないよう、それぞれグラデーションにして使用した。
創刊号に相応しく、イタリアの象徴となるイメージ、日本の桜の白黒写真を選び色面と構成。2号以降も日伊のイメージ対訳を試みた。Annualのための通し番号を付け、表4にはドン・ボスコ神父像を配置した。所報名の伊語訳には、フェデリカ・マッジャ先生があたられた。書体には、古都パルマのタイボグラファ、ジャンバティスタ・ボドニ(Giambattista Bodoni 1740~1813)のLinotype社製のBauer Bodoniを購入し使用。背表紙の文字も表紙と揃えた。本文の組版は北原明子先生/田中綾子様が担当された。印刷会社にもグラデーションの再現に感謝している。多くの方々のご協力があった。
ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari 1907~1998/イタリアのデザイナー=アーチスト)の業績は、幼児教育の分野からも強く印されている。今夏にも横須賀で回顧展があった。永井の学生時代、エホケン(絵本研究会)の友人の多くが感化されていた。スイス・ドイツ系のグラフィック・デザインから、ムナーリのデザインは理論的ではなく、実際的であり、実践的であると評価されている。[円+正方形]その発見と展開の存在は、所報のデザインに影響しているかもしれない。
また、8月8日ローマのテルミニ駅前で見たイタリア高速鉄道の巨大なグラフィック・デザインが素敵なので、写真展示させていただきます。
・使用する参考資料名の書誌事項
(ブルーノ・ムナーリ著[円と正方形]その発見と展開 日本語版/英語版/イタリア語版)
2010年9月22日。
サレジアン・シスターズ ローマ本部より来日されているシスター・ジュゼッピーナ・テルッジが、11月まで日本に滞在されるお忙しい中、本学大講義室に午後1時にお見えになり、短大全学生と教職員がお迎えしました。
ステージには”Benvenuta tra noi, Sr. Giuseppina” のパネルが用意されていました。
ご入場に際してはピアノ伴奏で聖歌「ドン・ボスコ」が歌われて、白の修道服をお召のシスター・テルッジ、理事長様、通訳のイタリア人シスターがステージ中央の扶助者聖マリア像右手にご着席になり、拍手と”Benvenuta!”のご挨拶から歓迎の集いが始まりました。
司会には2名があたり、幼保1年生のKさんが日本語で進行し、イタリア語の堪能な幼保1年の同級生Sさんが通訳して、Sr.テルッジにお伝えしました。
[プログラム]
1.イタリア語によるご挨拶(人文1年生 イタリア語イタリア文化コースの5名の代表)
2.花束贈呈(幼保2年生 Yさんから)
3.プレゼント贈呈
学生からのプレゼントは三つあり、はじめに教育プロジェクト委員会の活動で、今年春から取りくんでいる、「ことばにぬくもりを」をシスターにお伝えできるように、メッセージを書いたハートを左ページに貼り、その伊語訳を右ページに見開きで貼ったミニ・アルバムを代表の幼保2年生Tさんが英語で説明して差し上げました。つづいて人文2年生、生活造形コースの代表Hさんから、自分たちで糸から染めて織り上げたグレーのマフラー。そして、キャンパスライフがわかるミニ・アルバム3冊とデータCDが贈呈されました。
4.歓迎の演奏:アヴェ・マリア
町田 治先生作曲/指揮による「アヴェ・マリア」の、全員による歓迎の合唱演奏(ピアノ伴奏幼保2年Oさん)。
演奏のあと、シスター・ジュゼッピーナからお言葉 (通訳:武田 好先生)をいただき、皆様からの温かな歓迎への感謝のお気持ちと、イタリア語、日本語、英語、ラテン語(アヴェ・マリア)がこの集いにあることの驚き。ドン・ボスコとマリア・マザレロの、若者へのカトリック的まなざしの人間教育についてお話しいただきました。
閉会後はシスターを中心に周りを学生ほか全員で囲む写真撮影があり、ご退場は拍手でお見送りして、約30分の歓迎の集いを終わりました。