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2013年1月11日 (金)

図書館展示企画 2012年度 第4回

タイトル: 独楽(こま) ~お正月に楽しむ伝承遊び~

期 間 : 2013年1月~3月

担 当 : 幼児保育学科 専任講師 藤原明子

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  お正月といえば、凧揚げ、羽子板、そしてこま回し。 

 我が家のおもちゃ箱に埋もれていたこまたちを、年末大掃除と

 ともに発掘いたしましたのでご紹介いたします。 

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 富士見ごま(日本グッドトイ委員会認定2004)

  透明ごまとも呼ばれています。

 縁起の良い初夢といえば「一富士、二鷹、三なすび」。

 このこまは回すと、富士山の形が浮き出る不思議なこまです。

 柄が長い両手で回す「もみごま」と、柄を人差し指と親指で

 強くひねる「ひねりごま」がありますが、幼児には「もみごま」が

 回しやすいようです。

 

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 相撲ごま(東京)

  こまがお相撲さんの形をしています。木でできた土俵の中央が緩やかに

 くぼんでいるので、こまとこまがぶつかり合って相撲を取っているように

 見えます。土俵から先に落ちた方が負けです。

 

 色遊び独楽(長野 銀河工房)(日本グッドトイ委員会認定2000)

  たくさんの種類の美しい色彩と絵柄のこまがそろっています。

 回すと色が溶け合って全く違う色に見えたり、モノトーンのこまからも

 不思議なことに色が浮き出たりします。我が家の色遊びこまは、

 子どもたちがクレヨンで色を書き足したり、柄が外れたりして、

 新品のころとはかなり趣が変わってしまいましたが、

 素晴らしい色との出会いを与えてくれました。

 

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 たまご独楽 

  回すと横向きから縦に立ちあがる不思議なこま。

 回し方にちょっとコツがあり、頭の方を少し起こし加減で回すと

 うまくいきます。

 

 糸引きごま

  日本のみならず、ヨーロッパのこまにも同じ仕掛けのものがあります。

 上の輪の部分を持ち、中の糸を勢いよく引きます。

 すぐに糸をはなして巻き取らせ、床に置くと回ります。

 展示している糸引きごまのうち、顔がない丸みがある方は

 「逆立ちごま」でもあり、上手に回すと逆立ちします。

 

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 スターゴマ

  お座りができるようになったら、赤ちゃんでも遊ぶことができるこま。

 球のついた棒の先にちょっと触れるだけでくるくると回り、

 渦模様の回転を楽しむことができます。

                                                                                                 

* 参考資料書誌 *

・「独楽THE TOPS」監修:全国独楽回しの会  文:安藤正樹 文渓堂 2003年

・「おもちゃ博物館12 羽子板・凧・独楽」 編:多田敏捷 京都書院

・「伝承遊び事典」 編:芸術教育研究所 黎明書房 1985年