図書館展示企画 2012年度 第4回
タイトル: 独楽(こま) ~お正月に楽しむ伝承遊び~
期 間 : 2013年1月~3月
担 当 : 幼児保育学科 専任講師 藤原明子
お正月といえば、凧揚げ、羽子板、そしてこま回し。
我が家のおもちゃ箱に埋もれていたこまたちを、年末大掃除と
ともに発掘いたしましたのでご紹介いたします。
富士見ごま(日本グッドトイ委員会認定2004)
透明ごまとも呼ばれています。
縁起の良い初夢といえば「一富士、二鷹、三なすび」。
このこまは回すと、富士山の形が浮き出る不思議なこまです。
柄が長い両手で回す「もみごま」と、柄を人差し指と親指で
強くひねる「ひねりごま」がありますが、幼児には「もみごま」が
回しやすいようです。
相撲ごま(東京)
こまがお相撲さんの形をしています。木でできた土俵の中央が緩やかに
くぼんでいるので、こまとこまがぶつかり合って相撲を取っているように
見えます。土俵から先に落ちた方が負けです。
色遊び独楽(長野 銀河工房)(日本グッドトイ委員会認定2000)
たくさんの種類の美しい色彩と絵柄のこまがそろっています。
回すと色が溶け合って全く違う色に見えたり、モノトーンのこまからも
不思議なことに色が浮き出たりします。我が家の色遊びこまは、
子どもたちがクレヨンで色を書き足したり、柄が外れたりして、
新品のころとはかなり趣が変わってしまいましたが、
素晴らしい色との出会いを与えてくれました。
たまご独楽
回すと横向きから縦に立ちあがる不思議なこま。
回し方にちょっとコツがあり、頭の方を少し起こし加減で回すと
うまくいきます。
糸引きごま
日本のみならず、ヨーロッパのこまにも同じ仕掛けのものがあります。
上の輪の部分を持ち、中の糸を勢いよく引きます。
すぐに糸をはなして巻き取らせ、床に置くと回ります。
展示している糸引きごまのうち、顔がない丸みがある方は
「逆立ちごま」でもあり、上手に回すと逆立ちします。
スターゴマ
お座りができるようになったら、赤ちゃんでも遊ぶことができるこま。
球のついた棒の先にちょっと触れるだけでくるくると回り、
渦模様の回転を楽しむことができます。
* 参考資料書誌 *
・「独楽THE TOPS」監修:全国独楽回しの会 文:安藤正樹 文渓堂 2003年
・「おもちゃ博物館12 羽子板・凧・独楽」 編:多田敏捷 京都書院
・「伝承遊び事典」 編:芸術教育研究所 黎明書房 1985年