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2015年4月 6日 (月)

図書館展示企画2015年度 第1回 

タイトル:描画に表れる子どもの心理的世界」

期 間 : 2015年4月~7月末

担 当 : 幼児保育学科 専任講師  太田 研


皆さんは、子どもの描画を見た時、その子の心理的世界に引き込まれた経験はありませんか?

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「この運動会の絵には、両親から応援された喜びが表れているのかな」

「この力強い線には力一杯走った達成感が表れているのかな」など

描画を通して、子どもに生じた感情を共に味わったことがある方は多いのではないでしょうか。

そもそも、ヒトはなぜ描くのでしょう? 乳幼児の描画は、「なぐりがき」から始まります。

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この段階では、何かを表そうという欲求よりもペンを動かす感覚やペンが紙にあたって描かれた描線を楽しんでいます。

運動技能が高まると、円を描けるようになり、子どもは形を発見することになります。

すると、イメージを働かせて、描かれた形に「命名」をします。

円を描いて「ママ」と名づけることは、この一例です。

描きながらイメージが高まるため、「ママを描く」と、はりきって描き始めても、最後には「ネコさんを描いたよ」となることも多々あります。

ヒトと共通する祖先から分かれたチンパンジーも「なぐりがき」を行います。

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描く行為を楽しんでいるようです。しかし、イメージを働かせて、描いた描線を何かに見立てることは行いません。

ヒトとの決定的な違いは、想像性にあると言えます。

私たちヒトは、描いた描線からイメージを想起したり、イメージを紙面に表現する過程を楽しむことができます。

イメージを誰かと共有することに楽しみを感じます。

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子どもの描画は、イメージする過程を楽しんだ結果です。

この機会に、子どもの描画を読み取る視点を増やしてみませんか?

今回は、描画心理学の初学者に参考図書をご紹介します。

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