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2019年8月 1日 (木)

【図書館】展示企画2019年度 第2回

タイトル : 「対人援助に役立つアタマとココロの柔軟体操」

期間 : 2019年8月~11月

担当 : 星美学園短期大学 中内 麻美 専任講師

 

 想像力と発想力を楽しく伸ばす

 

保育者をはじめ対人援助職に求められることは、常識や固定観念で判断せず、広い視野と想像力をもって、子どもそして保護者の立場や心情を理解することです。“想像力を働かせる”とか“臨機応変に対応する”と言うのは簡単ですが、いざとなるとどうしたらいいの?と戸惑うことでしょう。すぐに答えは出ないかもしれませんが、日頃から、想像力を働かせたり、柔軟な発想をしてみることがスキルアップに繋がります。そこで、アタマとココロの柔軟体操となるようなカードゲーム、新書、絵本を紹介します。

ゲームの1つ目は、ひらめき型アドリブ発想カードゲーム「キャット&チョコレート日常編」です。カードに書かれているピンチな状態を手札のアイテムを使ってどう乗り切るかを宣言し、他のプレーヤーに「ウマイ!(いい発想!)」と思わせる回数が多いチームが勝利となります。たとえば「声を掛けられた・・・が、誰なのか思い出せない」状況に対して、一見すると関係がなさそうな手札のアイテム(「新聞」「猫」「かつら」等々)で切り抜ける方法を考えます。固定観念だけではとても切り抜けられず、自由な発想が求められます。

 もう1つは、「短所を長所に変えたいやき」です。これは名前の通り鯛焼きの形をしているカードです。長所と短所は表裏一体とよく言われますが、まさにそれがカードになっています。裏面は短所となることば、表面には長所となることばが書かれています。裏面の短所には「せっかち」、表面の長所は・・・何だと思いますか。このゲームを通して、相談援助スキルの一つであるリフレーミング(捉え直し)を練習することもできますね。

 最後は、新書と絵本を紹介します。美学者の伊藤亜紗先生の新書と人気絵本作家であるヨシタケシンスケさんとのコラボレーションによる絵本です。新書「目の見えない人は世界をどう見ているのか」では、視覚障害者の世界を空間、感覚、運動、言葉、ユーモアといった切り口から視覚障害者のインタビューをもとに書かれています。読み進める中で、晴眼者(目の見えている人)には見えていない世界があることに気づきます。私たちは一人だって同じ人はいません。お互いの“同じ”と“違い”を楽しむことこそ相手と対等となり、尊重することに繋がるのだという新しい視点を示してくれています。ぜひ絵本と併せて読んでみてください。

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参考文献

ひらめき型アドリブ発想カードゲーム「キャット&チョコレート日常編」 幻冬舎社

『短所を長所に変えたいやき』アイアップ社

『目のみえない人は世界をどうみているのか』 伊藤亜紗 2015年 光文社

『みえるとかみえないとか』ヨシタケシンスケ・伊藤亜紗 2018年 アリス館