【図書館】展示企画2020年度 第2回
タイトル:特別支援教育がわかる絵本:様々な個性との出会い
期間 :2020年8~11月
担当 :星美学園短期大学准教授 遠藤愛
今回は「特別支援教育」がわかる絵本をいくつかご紹介いたします。絵本には、自閉症や学習障害などの発達障がいのお子さんが登場します。この子どもたちは、周囲から見るとちょっと変わっていて、最初は他の子どもたちとなかなかつながることができません。しかしその後、様々な過程を経て、だんだんとその子のもつ素敵な個性に周囲が気づいていきます。また、障害のあるその子が意識の向ける先も同じように変わっていきます。人の特徴や個性は色々ですが、人と人のつながり方にも色々な形があるということを教えてくれます。
「たっちゃん、ぼくが嫌いなの?」と「天使と話す子」は自閉症、「ありがとう、フォルカー先生」は学習障がいをテーマにした作品になっています。これらの障がいを知っている人もそうでない人も、わかりやすく心温まる本です。
それに対して「かっくん~どうして僕だけしかくいの?~」は、特定の障害をテーマとしているのではなく、人と違う個性を持っている人全般に共通するお話となっています。誰しも、一度は悩んだり考えたことがある内容ではないかと思います。
様々な人との出会い、個性との出会いを大切に思える本です。
参考文献
①「たっちゃんぼくがきらいなの : たっちゃんはじへいしょう(自閉症)」さとうとしなお作 みやもとただお絵 岩崎書店 1996.7 ②「天使と話す子」エスター・ワトスン BL出版 1994.4 ③「ありがとう、フォルカー先生」パトリシア・ポラッコ作・絵 岩崎書店2001.12 ④「かっくん どうしてボクだけしかくいの?」クリスチャン・メルベイユ文 ジョス・ゴフィン絵 講談社 2001.4