【学長からのメッセージ2024.5】「宝 物」
星美学園短期大学 学長 阿部健一
「宝 物」
ぼくが ママと おじいちゃんのおうちにいったとき
ママとお散歩に行ったら
土手の下に ぺんぺん草がいっぱい生えてたんだ
だから僕 一本持って帰りたくなっちゃったの
でもね 途中で折れちゃったんだよ
だって 茎がとっても細いんだもん
おじいちゃんに「折れちゃったの」って見せたら
セロテープで折れたところを巻いて 治してくれたんだ
そして お水の入ったガラス瓶の中に挿してくれて
ぼくに 言ったんだよ
「見て このぺんぺん草 とっても元気で 嬉しそうだよ」 ってね
わたしが パパと おじいちゃんのおうちにいったとき
パパと近くの公園に行ったら
端っこに 鉛筆よりも もっと太いぐらいの枝が落ちてたんだ
地面に少し埋まって 泥だらけだったけど
なんだか とっても 気に入っちゃったの
だから おじいちゃんちの玄関のところに 置いておいたんだ
だって 帰ったら ママに見せてあげるんだもん ぜったいに
おじいちゃんのおうちに さよならするとき パパが言ったの
「そんな泥だらけの枝を持ってたら 帰りの電車の中で おやつ食べられないよ」 って
でも 私は 言ったの
「いいよ」 って
だって この枝 ママに見せる方が いいもん
おじいちゃんも わたしに 言ったんだよ
「ママ とっても よろこぶぞ」 ってね
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