第10回日伊総合研究所研究会のご報告
平成26(2014)年2月24日(月) 第10回日伊総合研究所研究会が行われました。
本年は、2名の本学教員による各専門分野の研究発表と、ご講演者をお招きしての特別講演がありました。
日伊総合研究所 所長あいさつ
所長 武田 好
研究発表「保育内容・表現の授業展開と表現活動への応用」
二木 秀幸 先生
保育内容(表現)の授業で行われているプログラムの映像を提示しながら、子ども自身の表現やあそびに共感し、交流しあい、創りあえるための表現活動について発表されました。
特別講演 「イタリアにおける宗教的伝統と『ピノッキオ』」
前之園 幸一郎 先生
『ピノッキオ』に描かれている物語の根底にはカトリック的原理があることをお話しくださいました。ピノッキオが誕生する場面では、いのちの誕生と使命について、各物語の場面では人間教育と人格の形成について、さらに、登場人物とピノッキオとの関わりからは、過ちと悔い改めについて、聖書の文言とともに解き明かしてくださいました。
出席者全員が教育者として、『ピノッキオ』に描かれている本質的なもの、人間性について考えるよき機会となりました。
研究発表「蓮生の障子色紙から『百人一首』へ」
草野 隆 先生
「百人一首」の通説に対して、藤原定家の和歌世界に基づき、「百人秀歌」との関係性、秀歌の特質、蓮生の関係系図から、「百人一首」の成立過程を解き明かす試論を発表されました。
おわりに
学長 阿部 健一
本研究会は本年も盛会に終わりました。 参加者各位に御礼申し上げます。
本学の教育理念にもとづき、全人間教育をめざして、本研究所は活動を進めてまいります。
今後ともご協力とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。