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2018年11月22日 (木)

図書館展示企画2018年度 第3回

タイトル: 古くて新しい伝承あそび 2

期間:2018年12月~3月

担当:星美学園短期大学准教授 打越 みゆき


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保育の現場で日本の伝承あそびが取り入れられるようになり、少しずつ子どもたちが伝承あそびをするようになってきました。本学で私が担当している専攻科の授業「幼児教育研究 乳幼児のあそびと健康教育」でも、けん玉やあやとり、コマ回しやお手玉をしています。そんなにきつくなさそうに見えますが、どのあそびも集中力が必要ですし、けん玉やお手玉では意外にも腕の力が必要で、「腕が痛い~」と叫びながら練習する学生もたくさん。その甲斐あって「児童館での実習で役立った!!」と喜んで報告してくれる学生もいます。けん玉などはアメリカをはじめ、諸外国でも盛んに行われており、世界大会が開かれ、たくさんの技が磨かれています。なかにはプロのけん玉師としてスポンサーが付くほどの活躍をしている人もいるそうです。

 平成29年に告示された「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」(以下、3法令)では、身近な環境との関わりに関する領域「環境」において、「日常生活の中で、我が国や地域社会における様々な文化や伝統に親しむ」ことが明文化され、取り扱われることになりました。伝承あそびは、子どもたちにとって最も身近で親しみやすい日本の伝統といえるでしょう。「まずは、先生があそべるように」と、前出の授業の他に、「幼児体育」の授業で「花いちもんめ」や「かごめかごめ」「あぶくたったにえたった」「とおりゃんせ」「おしくらまんじゅう」など、たくさんのあそびを取り入れています。「知っている人?」と質問すると手を挙げる人はクラスで2,3人。授業であそんでみて、「あっ、これ、子どもに教えてあげたい!」と思ってもらえれば私も嬉しいです。


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参考文献

『子どもに伝えたい伝承あそび』 小川 清実著 2001年6月 萌文書林

『独楽』 安藤 正樹著 2003年4月 文渓堂

『お手玉』 大西 伝一郎著 1997年9月 文渓堂