【図書館】展示企画2021年度 第2回
タイトル : 忍者は昔も今もスーパーヒーロー‼
~保育に取り入れたい忍者ごっこ~
期間 : 2021年8~11月
担当 : 星美学園短期大学准教授 打越 みゆき
音もなく素早く走り、姿は見えず、超人的な技を繰り広げる忍者。
祖父母世代から映画や特撮、アニメなどで描かれる忍者は、昔も、そして今も子どもたちに大人気のスーパーヒーローである。忍者は歴史的にも立派な研究対象であるが、子どもたちにとっては研究よりも、このスーパーヒーローに「なりきること」が何よりも心が躍り、楽しいことである。
そう、保育の世界でも忍者は大活躍。「廊下は静かに歩きましょう」と言われるとつまらないが、保育者に「スーパー忍者は歩く音を消すことができるのです!! 」と言われただけで瞬時に忍者ワールドが出現し、なんだかワクワクしてくる。ではいったい、保育ではどのように「忍者」を取り入れているのであろうか?
一言で表すならば「忍者ごっこ」である。例えば運動あそびであれば、「もし忍者だったら」と前提条件をつけるだけで、いつものあそびを忍者世界の出来事に置き換えることができる。かくれんぼは敵から身を潜める忍者の世界を表現するものとなり、鬼ごっこは捕まらないように身をかわす忍術修行になる。「しゅりけんにんじゃ」など忍者修行を楽しむ音楽を使った表現あそびもある。
また、新聞紙を活用した忍者ごっこを考えると、新聞紙を広げて胸や腹に当て、落ちないように走ることができれば、超人的な忍術を身に付けた気分にひたることができる。新聞紙を丸めてボールにして玉入れをしてもいいし、くるくる巻いて棒状にし、新聞紙ボールを打ち返す術(?)も楽しい。
造形あそびであれば、手裏剣を折り紙で折っても楽しい。手首に巻く手甲(てこう)を画用紙で作って自分だけの模様を描いて身に付ければ、いつも以上に忍者になった気分になれるだろう。コロナ禍においては、忍者の頭巾も口元を隠せる点がいい!! なかには新聞紙で折ることのできる忍者の頭巾もある。
「忍者ごっこ」はその日1日で終わるあそびではなく、何日も何日もあそびこめる楽しいあそび。ぜひ子どもたちと忍者の世界にひたってほしい。
参考資料
「忍者あそびがいっぱい 保育園・幼稚園で2歳からたのしい」浦中こういち著 かもがわ出版 2014年
「忍者にへんしん! いつでもどこでも忍者修行12カ月 : 保育園・幼稚園で大ウケ!」アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011年
「忍者になろう キミも忍者だ はじめよう! わくわく入門の巻」 アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011年
「忍者になろう 仲間で修行! さあ行くぞ! 宝探しの巻」 アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011年
「忍者になろう みんなと修行 いざ! からくり屋敷・忍者合戦の巻」 アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011年