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2021年8月 2日 (月)

【図書館】展示企画2021年度 第2回

タイトル : 忍者は昔も今もスーパーヒーロー‼

~保育に取り入れたい忍者ごっこ~

期間       :  2021年8~11月

担当       :  星美学園短期大学准教授 打越 みゆき

音もなく素早く走り、姿は見えず、超人的な技を繰り広げる忍者。

祖父母世代から映画や特撮、アニメなどで描かれる忍者は、昔も、そして今も子どもたちに大人気のスーパーヒーローである。忍者は歴史的にも立派な研究対象であるが、子どもたちにとっては研究よりも、このスーパーヒーローに「なりきること」が何よりも心が躍り、楽しいことである。 

そう、保育の世界でも忍者は大活躍。「廊下は静かに歩きましょう」と言われるとつまらないが、保育者に「スーパー忍者は歩く音を消すことができるのです!! 」と言われただけで瞬時に忍者ワールドが出現し、なんだかワクワクしてくる。ではいったい、保育ではどのように「忍者」を取り入れているのであろうか? 

一言で表すならば「忍者ごっこ」である。例えば運動あそびであれば、「もし忍者だったら」と前提条件をつけるだけで、いつものあそびを忍者世界の出来事に置き換えることができる。かくれんぼは敵から身を潜める忍者の世界を表現するものとなり、鬼ごっこは捕まらないように身をかわす忍術修行になる。「しゅりけんにんじゃ」など忍者修行を楽しむ音楽を使った表現あそびもある。

また、新聞紙を活用した忍者ごっこを考えると、新聞紙を広げて胸や腹に当て、落ちないように走ることができれば、超人的な忍術を身に付けた気分にひたることができる。新聞紙を丸めてボールにして玉入れをしてもいいし、くるくる巻いて棒状にし、新聞紙ボールを打ち返す術(?)も楽しい。

造形あそびであれば、手裏剣を折り紙で折っても楽しい。手首に巻く手甲(てこう)を画用紙で作って自分だけの模様を描いて身に付ければ、いつも以上に忍者になった気分になれるだろう。コロナ禍においては、忍者の頭巾も口元を隠せる点がいい!! なかには新聞紙で折ることのできる忍者の頭巾もある。 

「忍者ごっこ」はその日1日で終わるあそびではなく、何日も何日もあそびこめる楽しいあそび。ぜひ子どもたちと忍者の世界にひたってほしい。

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参考資料 

「忍者あそびがいっぱい 保育園・幼稚園で2歳からたのしい」浦中こういち著 かもがわ出版 2014

「忍者にへんしん! いつでもどこでも忍者修行12カ月 : 保育園・幼稚園で大ウケ!」アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011

「忍者になろう キミも忍者だ はじめよう! わくわく入門の巻」 アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011

「忍者になろう 仲間で修行! さあ行くぞ! 宝探しの巻」 アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011

「忍者になろう みんなと修行 いざ! からくり屋敷・忍者合戦の巻」 アフタフ・バーバン著 いかだ社 2011