【学長からのメッセージ2022.11】「まあ、いいか」について(前回の続き編)
星美学園短期大学
学長 阿部健一
「一本、もらえるかな?」・・・その言葉が私の口をついて出たのは、多分、凍りついている彼女たちを救い出したかった、そして、心配しなくても大丈夫、敵じゃないんだと伝えたかった・・・そんな気持ちからだったと思います。
この一言で、空気が一転しました。
彼女たちの顔が、途端にパッと変わり、嬉しそうに、みんなで、「いいよ、いいよ」と言いながら、私のために場所を空けてくれました。そして、自分たちのことを話し始めました。ときに、ポロポロと涙を流しながら。
彼女たちは、いわゆる「ツッパリ(今や死語?)」系でした。高校生時代に、「先生たちから、特別に”目“をつけられてきた」ということで、”先生“というものに対して、強い不信感を身に着けていました。
彼女たちと何を話したかは、すっかり忘れてしまいましたが、私の中に、強い、ある印象を残しました。それは、「この学生たちは、何て気持ちが優しいんだろう!」という印象でした。そして、その印象は、私の中に、ある考えを生み出しました。
「『ツッパリ』系の学生は、『お利口さん』系の学生より、人の情においては、優っている」・・・もちろん、私の独断と偏見です。しかし、あの日の彼女たちは、この独断と偏見を、私に植え付けてくれたのでした。
(前回お約束した「彼女たちは、なぜ変わったのか」については、次回に少し触れさせていただきます。)
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