【学長からのメッセージ2023.11】はるかな故郷の風
星美学園短期大学 学長 阿部健一
8月号で、普通の歌が、神様と私(阿部個人)の歌として聞こえてくることがあり、それは、中島みゆきさんの「糸」と、さだまさしさんの「天までとどけ」だというお話をしました。
今回は、「天までとどけ」について、お話しします。
「天までとどけ」のはじまりは、次の歌詞です。
「出逢いはいつでも 偶然の風の中」
「出逢い」とは、誰との出逢いでしょうか?
私の場合、それは、イエス様との出逢いです。後に「偶然の風の中」という言葉が続いているからです。「風」というのは、キリスト教的には、「聖霊」のことなので、私にとっては、自然と、イエス様との出逢いに聞こえてくるのです。
少し跳んで、次の歌詞です。
「懐かしい風景に 再びめぐり逢えた そんな気がする 君の胸に はるかな故郷の風」
ここに「君の胸に」とありますが、私の場合は、「ぼくの胸に」になります。大変自分勝手で申し訳ないのですが、“君”ではなく、「“ぼく(私)”の胸に はるかな故郷の風」が吹いてくるのです。
「風」とは、聖霊(愛の霊)です。
「はるかな故郷」というのは、私にとっては、「子どもの頃の心」です。
「懐かしい風景」も、同じく、「子どもの頃の心」です。
つまり、この歌詞は、私には、イエス様との出逢いによって、何の煩いも心配もなく生きていた子どもの頃の、あの清々しく軽々とした心に、再び還ることができた・・・という意味なのです。
子どもの頃は、野の草花が風に身を委ねて揺れるように、「自分」を何かに委ねて生きていたように思います。
でも、いつのまにか、自分で「自分」を背負って歩くようになってしまいました。
これは、とてもしんどいことです。
そんな私の「自分(私)」を、「偶然の風」の中で、イエス様が背負ってくださいました。
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