2年生「保育・教職実践演習」保育園の園長先生による講義「気になる子どもの行動の理解と対応」
11月9日、2年生の「保育・教職実践演習」で
「気になる子どもの行動の理解と対応」について学びました。
講師はNPO法人 こども発達実践協議会代表理事
日本保育士研修センター講師であり、
実際に認可保育園の園長として現場に立たれている
河合清美先生です。
今、保育現場で問題になっている不適切な保育について
今年、ご著書も出版されました。
一歩間違うと、不適切な保育をしかねない事例について、
たくさんの保育現場でのエピソードを話してくださいました。
例えば…
「着替えてね」という言葉がいかに抽象的で難しいかということを
実際に学生にマイクを回して一緒に考えてみました。
着替えるにはまず服を脱ぐことから。
でも、「服を脱ぐ」だけでも
「ズボンをおろす」「シャツから手を抜く」「頭を抜く」
…と数えていったら、
「服を脱ぐ」から「服を着る」までの「着替える」に含まれる動作は
なんと約18種類!!
「着替えてと言ったのに、いつまでたっても着替えられない」といっても
「着替え」に18もの動作が入っていたら、
子どもがどうしていいかわからないのは当然
「気になる子」と決めつけてしまう前に、
自分の使っている言葉が適切なのか「自分の言葉を気にする」
ということが大切だと学びました。
YouTube: 特別講師・河合清美先生による「気になる子どもの行動の理解と対応」~2年生「保育・教職実践演習」授業紹介
(昨年の授業の様子)
【学生の感想より】
今回の講話をお聞きして、保育者の目線から考えるのではなく、子ども一人ひとりの気持ちになって考えることが大切だと感じました。
保育現場において「気になる子ども」は、保育者目線の考え方であり、「どうしてこんなことしてしまうのだろう」などの考え方でしかないことが分かりました。
その考え方を変えるためには、この子はいま何に困っているのか、何に対して苦手意識があるのかなどその子の目線にたって考えることで援助ができるのだと考えることが出来ました。
また、理解することとは子どもに興味を持つことであり、そのためには一人ひとりの子どもをよく観ることが大切であることが事例を通して感じることが出来ました。
事例を通して、自分ならどうするのか、実際に現場に入った際にも子どもの目線になって考えることを意識して関わり合いたいと思います。
2年生 Mさん
幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の免許・資格取得を目指す
星美学園短期大学 SEIBI Gakuen College
幼児保育学科
専攻科幼児保育専攻