2年生「保育・教職実践演習」保育園の園長先生による講義「気になる子どもの行動の理解と対応」
少し前のご報告となりますが、2024年11月21日、2年生の「保育・教職実践演習」で
「気になる子どもの行動の理解と対応」について学びました。
講師はNPO法人 こども発達実践協議会代表理事・
日本保育士研修センター講師であり、
実際に認可保育園の園長として現場に立たれている
河合清美先生です。
今、保育現場で問題になっている不適切な保育について
ご著書もたくさん出版されています。
一歩間違うと、不適切な保育をしかねない事例について、
たくさんの保育現場でのエピソードを話してくださいました。
例えば…
「着替えてね」という言葉がいかに抽象的で難しいかということを
実際に学生にマイクを回して一緒に考えてみました。
着替えるにはまず服を脱ぐことから。
でも、「服を脱ぐ」だけでも
「ズボンをおろす」「シャツから手を抜く」「頭を抜く」
…と数えていったら、
「服を脱ぐ」から「服を着る」までの「着替える」に含まれる動作は
なんと今年は30以上もの動作が出てきました!!
「着替えてと言ったのに、いつまでたっても着替えられない」といっても
「着替え」に30もの動作が入っていたら、
子どもがどうしていいかわからないのは当然
「気になる子」と決めつけてしまう前に、
自分の使っている言葉が適切なのか「自分の言葉を気にする」
ということが大切だと学びました。
YouTube: 特別講師・河合清美先生による「気になる子どもの行動の理解と対応」~2年生「保育・教職実践演習」授業紹介
(過去の授業の様子)
【学生の感想より】
子どもが自分のやりたいことを頑なにやめなかったり、着替えなどのやらなければいけないことをしなかったりしたときの保育者の言葉掛けを学びました。
「着替えて」ではなく、「ズボンを両手でもってみようか」など言葉を噛み砕いて簡単な目標を立てた言葉掛けをすることによって、子どもが自分でできそう、やってみようと思えるのだとわかりました。
自分にできそうなことだと、大人でもやる気や興味が湧くので、好奇心旺盛な子どもは尚更やってみたくなるのだと感じました。
実習でもわかりやすい言葉掛けをして子どもが前向きに取り組めるよう心掛けたいと思います。
2年生 Kさん
幼稚園教諭・保育士・特別支援学校教諭の免許・資格取得を目指す
星美学園短期大学 SEIBI Gakuen College
幼児保育学科
専攻科幼児保育専攻