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2026年9月

2026年9月 1日 (火)

【学長からのメッセージ2026.9】人間の世界とイエスの世界

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星美学園短期大学 学長 阿部健一


人間の世界とイエスの世界

「あいつを絶対許さない」というセリフが、普通に、テレビドラマに出てきます。少し前には、「倍返し(2倍の仕返しをする)」という言葉が流行りました。「許さない」、「仕返しする」ことが、どうやら人間の世界では、普通のこと...というか、“美徳”であるかのようです。しかし、その“美徳”が、世界の至る所で争いを生み出しているのです。

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イエス・キリストは、このような人間の世界とは真逆の世界について語ります。

「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。」(ルカによる福音書6章27~28節)

ずばり、「敵を愛せ」...と言うのです。

「敵を許すな」ではありません(これでは、上記の人間世界と同じです)。

「敵を許す」だけでも足りません。

「敵を愛する」のです。

「敵を愛する」とは、たとえば、具体的にどのようなことをいうのでしょうか?

たとえば、あなたが敵から殴られたとき、とっさに「あいつを絶対許さない!」、「殴り返してやる!」という思いに駆られると思います。その思いは、人間の世界では、普通であり、美徳でさえあります。が、言うまでもなく、「敵を愛する」ということにはなりません。

敵から殴られたとき、とっさに、「手は大丈夫でしたか?手は痛くないですか?」と、自分よりも相手のことを先に思いやれたとき、私たちは、「敵を愛している」という言葉に一歩近づくことができるのではないかと思います。

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「仕返し」については、聖パウロが次のように語っています。

「自分で復讐せず、神の怒りにまかせなさい。」(ローマ人への手紙12章19節)

人間であるあなたは、仕返し(復讐)をしてはなりません。それは、神様がお決めになることです・・・ということです。

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先述したとおり、「許さない世界」、「仕返しする世界」から生み出されるものは、際限のない「争い」です。

一方、イエスが語る「敵を愛する世界」から生み出されるものは、「平和」です。

もし、人間の世界が「敵を愛する」人で一杯になったら、きっと歓びに溢れた世界になるのではないかと思います。

イエス・キリストは、そのような世界へと、私たちを導こうとされているのです。

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