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2021年11月29日 (月)

【学長からのメッセージ2021.11】「私」は「自分の体」で生きている?

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星美学園短期大学 学長 阿部健一


私の目の前に、私が購入したショルダーバッグがあります。

さて、このショルダーバックは、私のものでしょうか・・・などと言うと、ちょっと、大丈夫ですか?と心配されそうですが、このショルダーバックの生まれを辿れば、革を縫い、バッグに仕立てる人がいて、さらにその向こうに、革となる牛を育てる人がいて、さらにその向こうには牛が食べる餌をつくる人がいて・・・と、このショルダーバッグが今ここに在るために、多くの人の手を経ていることがわかります。私は、そのショルダーバッグをお金と交換したので「私のもの」と思っていますが、本当は、多くの人の手を経て私のところに「やってきたきたもの」と考える方が自然なのだと思います。

鏡を見ると私の「体」が写ります。

さて、鏡に映っている「体」は、私のものでしょうか・・・などと言うと、これまた、ちょっと、大丈夫ですか?と心配されそうですが、この「体」の生まれを辿れば、気の遠くなるほどたくさんのご先祖様を経て「やってきたもの」であることがわかります。

本当のところを考えてみると、「私のショルダーバック」にしても、「私の体」にしても、さらに前回のテーマ「私の命」にしても、「私のものです」と、軽々しくは決められないようです。軽々しく決められないのであれば、、むしろ、「私のものではない。たまたまやってきたものである」と割り切ってしまうこともひとつです。

「私のもの」と決めるところから「執着」が生まれ、そこからさまざまな心の苦しみや争いが生まれて来るのですから。

最後に・・・、「執着すること」と「大切にすること」とは違います。「執着しないこと」と「大切にしないこと」とは違います。

次回考えてみましょう。


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